いのちの服をまとう
いのちが喜ぶ服
自然の感覚がよみがえる服
自分の本質が輝き出す服
このように形容されている服があった。
大事に育てられたコットン、ヘンプ、シルクの天然素材を、タイやラオスで伝統機織りを守り続けている村の女性たちがココロをこめて、糸をつむぎ、草木染めをし、そして手織りし、自然のエネルギーがたっぷりつまった布を産み出す。
その後、やはり現地の人がココロをこめて、縫製し、この世で一着の「いのちの服」を誕生させるのだ。
その「いのちの服」は日本におくられ、展示会という手渡しのかたちで想いをつなげていく。
実際にうさとの服を着てみると、実に心地良い。
あまりの心地良さに毎日着てしまっている。
縫製もとても丁寧で素晴らしい。裏表がわからないほど。
こんなふうに誕生する服があるんだ。
こんなふうに想いを共有させていくビジネスのやり方(作り手も売り手も買い手もみな幸せになる)があるんだ。
うさとの服を立ち上げた、デザイナーであるさとううさぶろうさんの著書「あいをよる おもいをつむぐ」(地湧社 2011)を読んで、目が開かれる思いだった。
うさぶろうさんが、布の織り手である農村の女性たちを尊重する、そのやり方と深い考え方に感銘を受けるとともに、自分が世界の人たちとこのように恊働していけるかという良いモデルを学ばせてもらった。
うさぶろうさんの在り方や想いの共有の仕方は、どんなビジネスをしている人にも参考になる。
この10月末に「うさとの服」の存在を知ってから、11月はちょっとした「うさと月間」になってしまった。