自分の伝えたいことをきちんと伝える
今朝はとても爽やかで青空が澄み切っていた。
太陽が出る直前の空がこの上なく好きだが、太陽が出てきて空全体が笑顔になったような美しい青空も大好き。
このごろは日の出が4:30am近くになってきて、そのような美しい朝をたっぷり味わえるのがとても嬉しい。
昨日は、「ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめて」を観る機会があった。
ヴァンダナ・シヴァさんは、とてつもないパワーと情熱の持ち主、そして今日のような清々しさを感じる人。
環境活動家、科学哲学博士。種を守る活動などを通して、種の自由(有機農業と種の保存の研究と実践)、人間の尊厳と自由、そしてアース・デモクラシーを提唱・実践し、世界に広く啓蒙している。
この映画を観て感じたこと・考えたことは後日改めてじっくりと書いてみたいが、今日のテーマの「自分の伝えたいことをきちんと伝える」のロールモデルのような人がこのヴァンダナ・シヴァさん。
ヴァンダナ・シヴァさんの言葉を聞きなながら、改めて再確認したことを以下にまとめたい。
(1)自分の考えや気持ちを明確に把握することから始まる。
自分の考えや気持ちをきちんと表現し伝えるためには、自分の考えや気持ちを明確に把握していないと、伝えたい気持ちはあるのに自分でも何を言いたいのかわからなくなってしまう。
セミナーなどのグループワークで、自分の考えを話し始めたのはいいが、途中で何が言いたいのかぼやけてきてしまった経験はないだろうか。
あるいは、友達と話しているとき、自分の気持ちを伝えているけれど、同じ単語・表現を繰りかえしてばかりで、もどかしく感じたことは?
そう、まずは自分の考えや気持ちを自分のなかで明確に把握しておくことが大切なのだ。
これは「自分を知る」ということにもつながる。
(2)自分の考え・気持ちを大切にし、正直に素直に表現することを大切にする。
せっかく自分の考えや気持ちがはっきりわかっても、周りの人の目を気にして言わないでおく、波風立てないように、とか周囲の人や状況を気にするあまり、自分の伝えたいことを伝えていないこともあると思う。
でも、それは自分を押さえつけている行為。
ストレスがたまっていくばかり。
モノゴトに対して自分がどのように感じたのか、どのように思ったのか、それを自分のココロに正直に素直に表現すること、これは他者と信頼のつながりを築いていくためにもとても大切なこと。
(3)伝えるときは、自分も他者も大切にする表現をする。
自分も他者も大切にした自己表現のことを「アサーティブネス assertiveness」という。
攻撃的でない表現で、自分も他者も尊重した言い方のこと。
これはコミュニケーション・スキルのひとつで、以前紹介した「セルフ・エスティーム self-esteem」(自尊感情、自己肯定感)と手をとりあっているようなもの。だから、どちらかが低くいのに、どちからが高いことはない。セルフ・エスティームが高ければアサーティブネスも高いのだ。
自分も他者も大切にした表現で伝えることは、練習していくことでスキルが養われる。
わたしが留意していることのひとつは、自分の考えや気持ちを伝えるときに「わたしは〜と感じる(思う)」と「わたし」という主語を必ずつけること。人は自分の主張なのに、一般化した言い方をする傾向がある。「普通〜だよ」「〜は当たり前じゃない?!」とかね。
あなたの表現のクセは何だろうか?
(4)人の誤解を恐れない。
自分は明確に伝えたつもりなのに相手に伝わっていない、という経験もある。人は自分の都合の良いように聞いている、受け取っていることが多いものだ。
この聞くことの大切さは「聞くということ」に書いたが、それを常に実践できているわけではないしね。
相手の受け取り方をこちらでコントロールすることはできない。
だから誤解を恐れることなく、自分の考えや気持ちをアサーティブネスで表現していくだけ。
自分の考えや気持ちを正直に素直に表現することは、勇気がいることでもある。
でもいつもの安全ゾーン(居心地がいいゾーン)から一歩踏み出して、ぜひ試してほしい。
きっと晴れ渡った青空のように、爽快な気分になるから。
カラダとココロを元気にするプログラム