ちょこちょこの極意 自分を整える
台風が近づいているらしく、今日の空は雲が一面に覆っている。
このような空では、雲が芸術的な美しさを刻々と見せてくれるので、路上で見とれてしまう。
自然が創るアートは本当に神々しく美しい。
自然が創るアートだけではなく、カラダも人智を超える素晴らしいものだと気づいているだろうか。
バリバリ仕事をしまくって、手応えを感じているとき、自分のカラダ・ココロ極限まで追い込みながらがんばりすぎてしまっているあなた。
あなたはどのように自分を整えているだろうか。
月謝だけ払い続けていて、ヨガのレッスンに通えていない?
休日は疲れてもうぐったりで掃除すらも面倒なのに、エクササイズなんて?
そうそう、仕事に没頭している人ほど陥りやすいループ。
わたしも20代のころ、仕事で初めて大きなプロジェクトをまかされたとき、もう自分の限界を超えてまでがんばりまくった。プロジェクト大成功、でもそのプロジェクトが終了したとき、しばらく何もする気が起きなくなってしまった。まさしくバーンアウト(燃え尽き)状態だった。
現在のわたしが、その時の若さにまかせて猪突猛進していた自分にアドバイスするとしたら…
「良い加減」
完璧主義な人ほど、そんな甘いこと言うな!と叱りそうだけど、自分のなかでの「良い加減」を知っておくことは自分を整える、自分のステートをいつも良い状態にしておくことには必須なのだ。
「一気ではなくちょこちょこ」
自分のステート(状態)を良いものにしておくためにも、ちょこちょこ自分を整えることをしておく。
掃除を例にとってみると、とてもわかりやすい。
自分の家を1ヶ月に一度一気に掃除するのと、毎日あるいは頻繁にちょこちょこ小さな部分を掃除していくのと、あなたはどちらが気持ちいいだろうか。
そしてどちらが精神的・身体的負担は大きいだろうか。
1ヶ月に2度よりは、毎日ちょこちょこやる方がずっとカラダは気持ちいいと感じるし、何より良い状態への回復が格段に違う。
疲れて休養を取るのではなく、疲れる前に休養を取るのが奨励されているのも同じ理由。
カラダは常に自分で自分を調整しようとしている、そう自己調整機能という素晴らしい働きを持っている。
「ちょこちょこ」はその素晴らしい機能がスムーズに働くのを手助けするもの。
じゃあ「ちょこちょこ」って何をどうやるの?
毎日10分確保する。
自分の好きなときがいいが、企業勤めの人はランチタイムでの5分はどうだろう?
緑がある場所へ行き、立ったまま、あるいはベンチに座って。
オススメは背骨を意識したプチエクササイズ。
背骨をのばす、ねじる、丸める&そらす、これだけ。
どのエクササイズも、立ってやる場合は、足は腰幅ぐらいに開き、大地に根付いているようにふみしめ、骨盤がまっすぐになるように立つことが重要。
ヒールなど履いている場合は、ベンチに座ったほうがよい。
【上にのばす】
胸の前で手の平を合わせる(合掌)。親指は交差しておく。
まずその姿勢で息を吐く、次に息を吸いながら合わせた手を上にまっすぐあげる。ここで数呼吸。
そのあと心持ち手を後ろに持っていき(後ろに少しそる感じ)、その状態で数呼吸。
吐く息とともに上体をまっすぐに戻し、手を胸の前にもってくる。
【横にのばす】
左腕を上にあげ、肘からおる。頭の後ろで左の肘を右手で持つ。
息を吐きながら、右へ上体を傾ける。そこで数呼吸。
息を吸いながら、上体を戻し、手をほどく。
次に右の肘を左手で持つ。息を吐きながら左へ上体を傾け、数呼吸。息を吸いながら上体を戻し、手をほどく。
可能なら、足は交差しておくと更に体側がのびる。
(左肘を持つときは、左足を右足の前に交差というように)
【ねじる】
写真のように腕をあげる。
息を吐きながら、上体をゆっくりと左へねじる。目線は目の高さのまま。
カラダのまっすぐの軸(背骨のことではないので注意)を意識し、まっすぐのまま、ゆっくりとねじることが大切。
上体をねじるとき、骨盤はしっかり前を向いていること。(あまり大きくはねじれないけれどそれでOK)
ねじったら、そこでゆっくり5呼吸。
息を吸いながら、上体を前に戻し、息を吐きながら今度は上体を右にねじる。そこでゆっくり5呼吸。
息を吸いながら上体を前に戻し、手をゆっくりと下げる。
【丸める&そらす】
手は骨盤に置いておく。
息を吐きながら、背中を丸める(背中がアルファベットの「C」の字になるイメージ)。顔はお腹を覗き込むような感じに。
今度は息を吸いながら、上体を骨盤の上あたりから反らせる。胸を上に突き出すような感じ。顔も上に。
丸めるとそらすを呼吸とともに交互に繰り返す。
最後は上体と頭をまっすぐにし、目をつむり、自然な呼吸で落ち着かせる。
まずは人体実験と称して、1週間毎日10分やってみて、自分のカラダの反応を見てみて!
自分で体験するのが大切だから。
カラダとココロを元気にするプログラム