踵(かかと)で呼吸する
ここ数ヶ月の自分の研究テーマは「踵(かかと)」。
踵と腰(骨盤)がきちんとつながっていて、カラダの重心がしっかりと丹田にあると感じられる身体感覚。
能のすり足も踵が鍵となるし、武道でも踵から動くと腰や背中から力が出てくるらしい。
踵のキーワード検索をすると、荘子のある言葉に多く出会う。
真人の息は踵(くびす)を以てし
衆人の息は喉(のど)を以てす
普通の人は浅い呼吸をするが、すぐれた人(悟った人)は深い呼吸をする。
深い呼吸は、呼吸が踵を通って大地へとつながっていくくらいの呼吸。
呼吸と言えば、あの有名な白隠禅師も「内観の法(丹田呼吸法)」で足の裏でするかのように深い呼吸(丹田に気を集めた呼吸)を語っている。
多くの人はいつも考えてばかりいて気が上(特に頭)にのぼりっぱなし。
それを丹田を意識しながら、踵(足の裏)で呼吸する感覚を感じながら深い呼吸をすると、下半身に気が充実する。
「上虚下実」の理想的な状態になる。
特に立っているとき、歩いているとき、つねに丹田に気が充実しているための鍵が踵なのだ。
普段の動作のなかでカラダのある部分にきちんと意識を向けるだけで、カラダが連動して変わってくるし気分も変わってくるのがとても面白い。
まだまだ実験中。
今日あなたは自分のカラダのどこに意識を向けただろうか。
生きるって面白い!
カラダとココロを元気にするプログラム