わたしが世界を旅する理由
わたしはどの国、どの街、どの地に行っても必ず朝日を楽しむ時間を持つ。
水平線から、地平線から、山の稜線から、建物の合間からのぼってくる太陽を静かに眺め続ける。
太陽がのぼる前、空の色の変わっていくさまが言葉にできないほど美しい。
そこに雲があると、天空に色と光が織り成すえも言われぬ芸術が繰り広げられる。
刻々と変わるその美しさはあまりにも刹那的で、カラダ全身でしっかりと観て感じながらカラダとココロにこの感動を留めておこうと思うと同時に、その瞬間を画像におさめて手元に残したいという願望にもとらわれる。
でも画像にはその美しさや本質が十分に表現されていない。
そうわかっていても撮り続けてしまうんだけどね。
夕日も優しくて美しいけど、わたしは朝日に強く惹かれる。
より正確に言うと、太陽の姿が見える直前の景色だろうか。
「くる!」という気配を強く感じながら、全身がひとつの感覚器となり集中して研ぎ澄まされて天空を見ているあの時間。
そうやってその場の空気や気配、光、音、匂いなどを五感でフルに感じながら、太陽が静かにのぼってくるさまを見たいがために、わたしは世界を旅しつづけているのかもしれない。
生きるって面白い!
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