カラダがひらく ココロがひらく 自分がひらく

心地良く自分自身でいること、ただそれだけ

カラダと対話する

 

       f:id:moon_water:20141118191100j:plain

  

カラダという宇宙のこと、生理学という観点からこの6ヶ月学んでみた。

約60兆個の細胞がそれぞれの役割を自律的に果たし、さまざまな器官や骨や筋肉、神経が見事なハーモニーを織りなし、自分のカラダを成り立たせてくれている。

学べば学ぶほど、人間のカラダはまだまだ未知の部分が多いことに驚かされる。

カラダは、小宇宙、サムシンググレートが創ったもの、神さまの複製と表現されることも多い。

 

人生の大切なパートナーでもあるカラダ、あなたは自分のカラダとどのくらい対話しているだろうか。

 

カラダに意識を向け、カラダの声を聴く。

朝起きたてのとき、掃除をしているとき、歩いているとき、PCに向かって作業をしているとき、食事をしているとき、日常動作の中でちょっと立ち止まり、自分のカラダにそっと意識を向けてみる。

静かに深く呼吸しながら、そのときのカラダを感じてみる。

 

気づいたことは?

感じたことは?

ゆるんで心地良い部分はどこ? それはどんな色に感じる?

かたさや緊張、きつさを感じるところは? それはどんな色に感じる?

いま抱えている感情と結びついたところはある? それはどんな感じ?

吸い込んでいる空気(氣、プラーナ)はカラダのすみずみまでいきわたっている?

 

こうやってカラダと対話を重ねていくと、カラダの声にどんどん敏感になっていく。

カラダがサインを発していたら、きちんと受けとめる。

カラダはきちんと調整する機能を備えていて、わたしたちが知らないところで、状況や環境に応じて常に最適になるように調整してくれている。

でも、現代人のライフスタイルや従来とは違う異常な気候が続くとカラダに大きな負荷がかかりっぱなしになり、その自己調整機能では間に合わないことも多い。

そんなとき、カラダの声をしっかり聴くことを習慣にしておけば、自分できちんとケアができるのだ。

 

カラダは月のリズム、自然のリズム、宇宙のリズムと共鳴しながら変化している。

どこか不調があっても、それを自分の問題とすぐ決めつけないで、月や季節や気候などいまはどのような状況なのかを確認した上で、大きな視点をもって自分のカラダを見つめてみるのも、とても大切なこと。

 

いまはいろいろな健康法も数多く存在しているが、まずは自分のカラダと対話することから始めてみよう。

  

 あらゆる知識による先入観を捨て去った所で、自分自身のからだの中身の事実としてのあり方を「からだの中身の神の声を貞く」という、敬虔・謙虚なありあり方で、そして素朴・素直な感覚で、常に新しく「問いかけ」を繰り返すことが、何よりも大切であるとつくづく思う。

            「野口体操 からだに貞く」 野口三千三 著 (春秋社 2002)