カラダがひらく ココロがひらく 自分がひらく

心地良く自分自身でいること、ただそれだけ

月のリズムを感じる

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わたしは日の出を見ることがこの上なく好きだが、月を眺めることも時を忘れるくらい豊かな気持ちになる。

 

ここ数年、グレゴリオ暦(通常の暦)の手帳のほかに太陰太陽暦の手帳を併用している。

月暦、旧暦ともいわれるが、月の満ち欠けリズムをベースに、季節がわかる太陽のリズムをあわせたカレンダー。四季の豊かな日本、自然とともに生き、花鳥風月を愛でる心を持っている日本人にはなくてはならない暦だと実感する。

 

特に、月のリズムを感じながら暮らすことは、自分のカラダにとっても大切なことだ。

 

アメリカのアーノルド・リーバー医学博士が提唱した「バイオタイド理論」は、海が月の影響を受けるのと同様に、約60%が水分(塩分濃度は海水のものとほぼ同等らしい)である人体もまた影響を受けているというもの。

月経がある女性は特に月のリズムを感じやすいのではないだろうか。

 

天体の動き・リズムと共鳴しているわたしたちのカラダ。

わたしたちが自然のいちぶだということを改めて実感させてくれる。

 

地球上のあらゆる生命は、太陽と月の恩恵によって育まれ、すべてのものはつながりながら、生まれては消え、循環しながら、美しいこの奇跡の星に生かされています。

 

「円環する時間」を意識することは、命のつながりを大切にする、本質的な豊かさにつながっているように思えます。

           和暦日々是好日 手帳 LUNA WORKS発行 「はじめに」より

 

今日は満月。

雲で満月は見えないけれど、光り輝く満月をハートに思い描きながら、ゆっくりと深呼吸して時間をすごしてみたらどうだろうか。

安らかで満たされた気持ちが、自分の奥深い泉から溢れ出てくるのを感じることができるから。

 

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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もうひとつの感覚

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五感を研ぎ澄ませて「感じる」。

それは「いま」にある自分を感じること。「いま」を味わい尽くすこと。

 

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚。

実はもうひとつとても大切な感覚があることを知っているだろうか。

 

筋感覚

 

筋感覚はわたしたちに自分のカラダの位置と動き、サイズを教えてくれる感覚である。

どのように動くのか、どこが動くのか、そしてどのような性質のうごきであるかをとらえる能力のことだ。

 

この筋感覚が磨かれれば、それだけ日常の動作がバランスのとれた、自由でスムーズで、自在な動きとなる。つまりカラダにへんな負荷がかからないということ。

筋感覚を使って、カラダの動きの大きさ、位置、質を感じるように訓練しておくことで、体勢や動きをすぐに修正することが可能となる。

 

筋感覚を磨くための自分への問いかけ

  • カラダのどの部分を動かしているか
  • 小さな動きを感じられているか
  • 動きは自由か、それとも苦労しているか
  • 動きは軽いか、それとも重いか
  • 呼吸の動きを感じているか
  • 目の動き、頭や首の動きなどを感じているか
  • そえぞれの動きの質はどうか
  • カラダのかすかな動きを感じているか
  • 本を持っているとき、腕や手はどのように感じているか
  • 背中やそれ以外の部位はどう感じているか

   「歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」

    メリッサ・マルデ、メリージーン・アレン、クルト=アレクサンダー・ツェラー著 

   (春秋社 2010)

 

カラダの内側だけでなく、外のものも感知する。

わたしたちはつねに、感覚を拡げるのかどうかを自分で選べるのだ。

 

 

 

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プロフィール

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ちょっとイメージしてほしい。

 

「自分自身のホームページで自分のプロフィールを書く」

そのとき、あなたは自分をどのように紹介するだろうか。

 

対象者によって内容(焦点の置き方)は当然違ってくるが、不特定多数の人に向けた場合。

 

わたしの好きなボディワーカーの方のプロフィールは、まず自分が何者なのか一言紹介(肩書き的なもの)から始まる。そして生い立ちのなかの面白いエピソードを交え、ユーモアたっぷりに経歴を紹介する。

 

わたしがメンターとして慕う方々のひとりは、その方らしく感性あふれる物語風に生い立ちを書いている。

 

以前から顔見知りで、ここ数年で本も出版し、知名度が飛躍的に上がったボディワークをする方。その方のプロフィールには、まず出身大学および学部が一番に書いてあった。

 

最近知り合いのプロフィールを見て感じたことは、自身を文字で紹介するとき、他者に自分がどう見られたいかが文面にありありと出てくるということ。
書いた本人が意図しているもの以上に、無意識のものがそこに出ているという意味。

 

そしてその感じることは、そのときの(プロフィールを見る)自分の内面的状態も反映されているのだとも思う。

 

わたし?

わたしのHPプロフィールは、「自分の人生のテーマ」から始まる。

大げさな言い方だけど、10代のころからこの生き方に強く魅せられていて、20代からそのように生きてきたので「人生のテーマ」とし、そんな自分をまず一番に知ってもらいたいと思った。

 

Moon Water プロフィール


わたしのプロフィールを見て、あなたは何を感じるだろうか。

 

 

 

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すべてはカラダにあらわれる

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4−5年前くらい前に、あることに気がついた。

その頃のわたしは、「上半身が前へ前へと突っ走るのに、下半身が置いてきぼり気味」ー そんな形容がピッタリなカラダの使い方をしていたのだ。

ヨガをしているときも、水泳をしているときも、デスクワークをしているときも。そんなカラダの使い方をしているから、どことなくバランスが悪いといつも感じていた。

 

その頃は自分の人生のなかでのひとつの大きな節目の時期で、「これからのこと」「未来のこと」ばかり夢中で考えていた。意識が「いま」ではなく、つねに前へ前へ先へ先へと向かってしまうときだった。

もしかしたら、その頃のわたしは実際に上半身が前に傾いていたのかもしれない。

 

気は頭にのぼりがちで、足が地についていない状態だったのだろう。あるときそんな自分にハタと気がついて愕然とした。

 

カラダには、その人のココロの状態や思考の傾向、性質が如実にあらわれる。

 

こんなこともあった。

ヨガセラピーのトレーニングをアメリカで受けているときのことだ。

アーユルヴェーダの授業のときに、3つのドーシャ(体質のようなもの)で、ある特定のドーシャの数値が極めて高い人をドーシャ別に選んで、ヨガの同じポーズをとってもらった。3人がとったポーズを同時に比べると、ドーシャの特徴があまにりも正確にそれぞれに反映されていて、見ている生徒全員で爆笑してしまったほど。

その人の日頃の姿勢・態度・性質が見事にポーズにあらわれていた。

 

わたしは常々、人の生き方は顔にあらわれる、と感じているのだが、それはカラダにもあらわれているのだと思うようになった。

 

心身一如

 

カラダってつくづく面白い。

 

 

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スペースをつくる

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「自分のなかにスペースをつくる」

この表現、FBやブログなどいろいろな場面で目にすることが多い。

スペースをつくるためには、握っているもの・しがみついているもの(執着とかね)を手放す必要がある。自分にはもう不要というものを手放していくと、スペースができ、そこにどんどん新しいものが入ってくる、という考え。

 

意識のスペースをつくる、というのは自分の無意識な習慣的行動を客観的に観察する上でもとても有用である。

 

普段わたしたちは、外からのさまざまな刺激に対して反射的に反応していることが多い。「パブロフの犬」的な条件反射によって、無意識に反応してしまっているのだ。

実は日常の90%以上の行動がこの無意識の領域から出ているというデータもある。

この習慣的な行動が、カラダの使い方の癖となって表れ、カラダに悪い影響を与えることが多い。

 

NLP神経言語プログラミング)では、自分がどんな習慣化された行動や考え方・ものの見方を持っているのかを認識すること(意識下に置くこと)が、その無意識のパターンから抜け出すための第一歩としている。

無意識のパターンを認識するためには、自分を客観的に観察する(デソシエイト)ことが要となる。そのためには意識にスペースが必要だ。

 

そして、アレクサンダー・テクニークでも、条件反射する前に、意識のスペースをつくって自分のいまの状態を感じることが、カラダの使い方の癖から抜け出す鍵としている。

これは「インヒビション inhibition (抑制)」と呼ばれるもので、反応する前に「ちょっと待った!」をかけるもの。

今のこの状況を感じとって、さまざまな動きの可能性を考え、その中から自分で「こうしよう」と選択をして行動を起こす。このような一瞬の中での過程を可能にする時間、余裕、あるいは間(スペース)を作るために行うのがインヒビションです。

言い換えれば、習慣的な反応をとりあえず抑制することによって、まずは現実に感じていることを感覚として取り入れる瞬間をつくるとも言えるかもしれません。

「アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる<自分>になる」 小野ひとみ著(春秋社 2007)

 

  •  インヒビション 抑制とは、1つ1つの行為が実行されるための準備として行われ、習慣的なメッセージが未確認のまま自動的に流れていかないよう経路を遮断するのである。
  • インヒビション 抑制は、単に、活動を一時的に中断することではない。したいという願望を中断することだ。
  • 抑制は常に継続するのである。私たちは日常生活で絶え間のない刺激を常に受けているのだから、それに対して起こる習慣的な反応も、常にインヒビション 抑制されなければならない。

「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」ペドロ・デ・アルカンタラ著 (春秋社 2009)

 

カラダに不調を抱えているあなた、自分のカラダの使い方(クセ)を見つめたことはあるだろうか。

自分ではなかなかわかりずらいが、意識にスペースをつくる、ということを試してほしい。

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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カラダ全体で声を出す

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わたしはカラダに関するあらゆることに興味が尽きない。

声もそのひとつ。

なぜなら、声はカラダ全体で出すものだからだ。

 

「え?声は声帯で出すものでしょ?」と思っているあなた、その認識は直ちになおそう。

声帯のヒダが息によって振動し、口腔や鼻腔に響いて声になる。

そしてその息はカラダ全体の呼吸、特にお腹(丹田)が要となる。

 

役者さんなどのいわば声のプロの人たちが、声を出すのを聞いていると、カラダは響きわたる楽器なのだとつくづく感じる。

  背中から(後方)から声が波のように響き出る。

  額から後頭部から前後に声が広がり響き出る。

  足の裏から声が出て、カラダの全体から響いている。

プロの方が、この3通りの出し方で声を出すのを聞いたときには鳥肌がたった。

 

役者さんも声を出すために、本番前は数時間みっちりとカラダをほぐすという。

カラダがほぐれてリラックスしていないと必要な声が出てこない。

首と肩(肩甲骨)はもちろんのこと、あらゆる関節もゆるめることが大切。

呼吸の質も声の質に左右する。

 

これって、わたしがやっているカラダとココロを元気にするプログラムも全く同じ。

  カラダをほぐす、ゆるめる。

  丹田を意識した深い呼吸。

この二つは何をするにも大切な土台だね。

 

呼吸と発声には腹部の筋肉をしっかり使うから、腸腰筋をはじめお腹の筋肉群を日頃からストレッチ&強化しておこう。

 

カラダって本当に面白い! 

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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