カラダがひらく ココロがひらく 自分がひらく

心地良く自分自身でいること、ただそれだけ

もうひとつの感覚

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五感を研ぎ澄ませて「感じる」。

それは「いま」にある自分を感じること。「いま」を味わい尽くすこと。

 

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚。

実はもうひとつとても大切な感覚があることを知っているだろうか。

 

筋感覚

 

筋感覚はわたしたちに自分のカラダの位置と動き、サイズを教えてくれる感覚である。

どのように動くのか、どこが動くのか、そしてどのような性質のうごきであるかをとらえる能力のことだ。

 

この筋感覚が磨かれれば、それだけ日常の動作がバランスのとれた、自由でスムーズで、自在な動きとなる。つまりカラダにへんな負荷がかからないということ。

筋感覚を使って、カラダの動きの大きさ、位置、質を感じるように訓練しておくことで、体勢や動きをすぐに修正することが可能となる。

 

筋感覚を磨くための自分への問いかけ

  • カラダのどの部分を動かしているか
  • 小さな動きを感じられているか
  • 動きは自由か、それとも苦労しているか
  • 動きは軽いか、それとも重いか
  • 呼吸の動きを感じているか
  • 目の動き、頭や首の動きなどを感じているか
  • そえぞれの動きの質はどうか
  • カラダのかすかな動きを感じているか
  • 本を持っているとき、腕や手はどのように感じているか
  • 背中やそれ以外の部位はどう感じているか

   「歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」

    メリッサ・マルデ、メリージーン・アレン、クルト=アレクサンダー・ツェラー著 

   (春秋社 2010)

 

カラダの内側だけでなく、外のものも感知する。

わたしたちはつねに、感覚を拡げるのかどうかを自分で選べるのだ。

 

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

 Moon Water

 

プロフィール

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ちょっとイメージしてほしい。

 

「自分自身のホームページで自分のプロフィールを書く」

そのとき、あなたは自分をどのように紹介するだろうか。

 

対象者によって内容(焦点の置き方)は当然違ってくるが、不特定多数の人に向けた場合。

 

わたしの好きなボディワーカーの方のプロフィールは、まず自分が何者なのか一言紹介(肩書き的なもの)から始まる。そして生い立ちのなかの面白いエピソードを交え、ユーモアたっぷりに経歴を紹介する。

 

わたしがメンターとして慕う方々のひとりは、その方らしく感性あふれる物語風に生い立ちを書いている。

 

以前から顔見知りで、ここ数年で本も出版し、知名度が飛躍的に上がったボディワークをする方。その方のプロフィールには、まず出身大学および学部が一番に書いてあった。

 

最近知り合いのプロフィールを見て感じたことは、自身を文字で紹介するとき、他者に自分がどう見られたいかが文面にありありと出てくるということ。
書いた本人が意図しているもの以上に、無意識のものがそこに出ているという意味。

 

そしてその感じることは、そのときの(プロフィールを見る)自分の内面的状態も反映されているのだとも思う。

 

わたし?

わたしのHPプロフィールは、「自分の人生のテーマ」から始まる。

大げさな言い方だけど、10代のころからこの生き方に強く魅せられていて、20代からそのように生きてきたので「人生のテーマ」とし、そんな自分をまず一番に知ってもらいたいと思った。

 

Moon Water プロフィール


わたしのプロフィールを見て、あなたは何を感じるだろうか。

 

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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すべてはカラダにあらわれる

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4−5年前くらい前に、あることに気がついた。

その頃のわたしは、「上半身が前へ前へと突っ走るのに、下半身が置いてきぼり気味」ー そんな形容がピッタリなカラダの使い方をしていたのだ。

ヨガをしているときも、水泳をしているときも、デスクワークをしているときも。そんなカラダの使い方をしているから、どことなくバランスが悪いといつも感じていた。

 

その頃は自分の人生のなかでのひとつの大きな節目の時期で、「これからのこと」「未来のこと」ばかり夢中で考えていた。意識が「いま」ではなく、つねに前へ前へ先へ先へと向かってしまうときだった。

もしかしたら、その頃のわたしは実際に上半身が前に傾いていたのかもしれない。

 

気は頭にのぼりがちで、足が地についていない状態だったのだろう。あるときそんな自分にハタと気がついて愕然とした。

 

カラダには、その人のココロの状態や思考の傾向、性質が如実にあらわれる。

 

こんなこともあった。

ヨガセラピーのトレーニングをアメリカで受けているときのことだ。

アーユルヴェーダの授業のときに、3つのドーシャ(体質のようなもの)で、ある特定のドーシャの数値が極めて高い人をドーシャ別に選んで、ヨガの同じポーズをとってもらった。3人がとったポーズを同時に比べると、ドーシャの特徴があまにりも正確にそれぞれに反映されていて、見ている生徒全員で爆笑してしまったほど。

その人の日頃の姿勢・態度・性質が見事にポーズにあらわれていた。

 

わたしは常々、人の生き方は顔にあらわれる、と感じているのだが、それはカラダにもあらわれているのだと思うようになった。

 

心身一如

 

カラダってつくづく面白い。

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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スペースをつくる

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「自分のなかにスペースをつくる」

この表現、FBやブログなどいろいろな場面で目にすることが多い。

スペースをつくるためには、握っているもの・しがみついているもの(執着とかね)を手放す必要がある。自分にはもう不要というものを手放していくと、スペースができ、そこにどんどん新しいものが入ってくる、という考え。

 

意識のスペースをつくる、というのは自分の無意識な習慣的行動を客観的に観察する上でもとても有用である。

 

普段わたしたちは、外からのさまざまな刺激に対して反射的に反応していることが多い。「パブロフの犬」的な条件反射によって、無意識に反応してしまっているのだ。

実は日常の90%以上の行動がこの無意識の領域から出ているというデータもある。

この習慣的な行動が、カラダの使い方の癖となって表れ、カラダに悪い影響を与えることが多い。

 

NLP神経言語プログラミング)では、自分がどんな習慣化された行動や考え方・ものの見方を持っているのかを認識すること(意識下に置くこと)が、その無意識のパターンから抜け出すための第一歩としている。

無意識のパターンを認識するためには、自分を客観的に観察する(デソシエイト)ことが要となる。そのためには意識にスペースが必要だ。

 

そして、アレクサンダー・テクニークでも、条件反射する前に、意識のスペースをつくって自分のいまの状態を感じることが、カラダの使い方の癖から抜け出す鍵としている。

これは「インヒビション inhibition (抑制)」と呼ばれるもので、反応する前に「ちょっと待った!」をかけるもの。

今のこの状況を感じとって、さまざまな動きの可能性を考え、その中から自分で「こうしよう」と選択をして行動を起こす。このような一瞬の中での過程を可能にする時間、余裕、あるいは間(スペース)を作るために行うのがインヒビションです。

言い換えれば、習慣的な反応をとりあえず抑制することによって、まずは現実に感じていることを感覚として取り入れる瞬間をつくるとも言えるかもしれません。

「アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる<自分>になる」 小野ひとみ著(春秋社 2007)

 

  •  インヒビション 抑制とは、1つ1つの行為が実行されるための準備として行われ、習慣的なメッセージが未確認のまま自動的に流れていかないよう経路を遮断するのである。
  • インヒビション 抑制は、単に、活動を一時的に中断することではない。したいという願望を中断することだ。
  • 抑制は常に継続するのである。私たちは日常生活で絶え間のない刺激を常に受けているのだから、それに対して起こる習慣的な反応も、常にインヒビション 抑制されなければならない。

「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」ペドロ・デ・アルカンタラ著 (春秋社 2009)

 

カラダに不調を抱えているあなた、自分のカラダの使い方(クセ)を見つめたことはあるだろうか。

自分ではなかなかわかりずらいが、意識にスペースをつくる、ということを試してほしい。

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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カラダ全体で声を出す

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わたしはカラダに関するあらゆることに興味が尽きない。

声もそのひとつ。

なぜなら、声はカラダ全体で出すものだからだ。

 

「え?声は声帯で出すものでしょ?」と思っているあなた、その認識は直ちになおそう。

声帯のヒダが息によって振動し、口腔や鼻腔に響いて声になる。

そしてその息はカラダ全体の呼吸、特にお腹(丹田)が要となる。

 

役者さんなどのいわば声のプロの人たちが、声を出すのを聞いていると、カラダは響きわたる楽器なのだとつくづく感じる。

  背中から(後方)から声が波のように響き出る。

  額から後頭部から前後に声が広がり響き出る。

  足の裏から声が出て、カラダの全体から響いている。

プロの方が、この3通りの出し方で声を出すのを聞いたときには鳥肌がたった。

 

役者さんも声を出すために、本番前は数時間みっちりとカラダをほぐすという。

カラダがほぐれてリラックスしていないと必要な声が出てこない。

首と肩(肩甲骨)はもちろんのこと、あらゆる関節もゆるめることが大切。

呼吸の質も声の質に左右する。

 

これって、わたしがやっているカラダとココロを元気にするプログラムも全く同じ。

  カラダをほぐす、ゆるめる。

  丹田を意識した深い呼吸。

この二つは何をするにも大切な土台だね。

 

呼吸と発声には腹部の筋肉をしっかり使うから、腸腰筋をはじめお腹の筋肉群を日頃からストレッチ&強化しておこう。

 

カラダって本当に面白い! 

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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言葉のとびら

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自分の思い込みの枠がまたひとつはずれた。

「自分の感じたことを適切に表現するのはとてつもなく難しい」という思い込み。

そのイメージ・認識が180度ひっくりかえった。

 

もともと自分が感じたことを表現する際に、ぴったり!という言葉や表現がなかなか見つからなくて、そのうち「まあ、いいや」って安易な言葉で片付けてしまうことが多かった。

 

本当はもっときちんと丁寧に自分の感じたことを表現したいのに。

本当はもっとココロから「そう、そう、これ」と納得できる言葉を使いたいのに。

でもココロのどこかで素直に表現することへの恐れ・不安を感じている自分がいた。

自分が感じていることを素直に正直に表現することって、自分の内側を見せることだしね。

そもそも自分がきちんと正面から内側に向き合って確かめているか?という疑問も。

 

「聞こえのいい美しい言葉」ばかり並べられている表現も違和感を感じる。

だから適切に自分の感じたことを表現することは難しいと(あまり試しもせずに)思っていた。

 

でも、難しいことじゃないんだな、ってわかった。

自分の感じたことを表現する言葉を探しに内側にダイブしていくことは、難しいどころか、不思議いっぱいのワクワクすることだとやっと気がついた。

 

具体的に学んだことをあげると:

  • 言葉はカラダぐるみのもの(頭で考えるものではない)
  • 表現することは瞑想することと同じ(自分は道具、内側奥深くにダイブしていって、宇宙のライブラリから言葉をもらってくる、そういう感覚)
  • 表層意識から出てくる言葉を出し切ったあとに、深いところからの「本当の」言葉が出てくる

 

言葉のとびらを開けて、自分の奥深いところへダイブしてみる。

ダイブするときは、瞑想のように静かに呼吸しながら、ゆっくりと奥深くに歩いていく。

そしてその一番奥で待っている「自分」が、望んでいた言葉を与えてくれる。 

 

もしあなたも表現することに苦手意識を持っているなら、ぜひこれを試してみてほしい。

あ、奥にいる「自分」に感謝してから、きちんと「いま」に戻ってくることを忘れないように。

 

 

カラダとココロを元気にするプログラム

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